現在、D1の学生ですが、思い返せば修士課程は非常にコスパが良かったなと感じています。
一般的な国立大学の修士課程のコストを考えてみます。
受験料がおおよそ30,000円、入学金が282,000円、
年間授業料が535,800円なので、2年間でかかる総コストは1,383,600円かかるかと思います。
私は修士課程の2年間、ほとんどの学費を免除され、払った額は受験料30,000円、入学金282,000円、授業料の半期分の半額である133,950円で、総額445,950円でした。
授業料免除に加えて給付型の奨学金を3つほど頂いていました。
①中董奨学金
重複受給可能な給付型奨学金です.私は自由応募で応募しましたが,学校推薦がある高校や学科もあるそうです.成績と小論文,指導教員の推薦書の提出が必要だったと思います.応募時期はM1の春です.
月額40,000円の奨学金です。修士1年から修士2年までの2年間頂いていました。
2年間で総額960,000円頂きました。
↓中董奨学会のリンクです
②山田育英会
重複受給可能な給付型奨学金です.家計状況の提出と成績表,小論文,学科長の推薦書の提出が必要です.応募時期はM1の春です.
月額25,000円の奨学金です。修士1年から修士2年までの2年間頂いていました。
コロナの影響で修士1年の10月から3月までの半年間は月額35,000円に増額して頂きました。
2年間で総額660,000円頂きました。
↓山田育英会のリンクです。
③学内の奨学金
こちらも重複受給可能な学内の給付型奨学金です.
博士課程プログラムに在籍していたため、修士2年の間月額20,000円頂いてました。
2年間で総額240,000円頂きました。
3つの奨学金で2年間の総額1,860,000円頂きました。
結局、修士課程でかかったコストとしては
+1,860,000円−445,950円=+1,414,050円のプラスでした。
よくよく考えてみると140万ほど頂いて、修士の学位を取得できたことを考えるとコスパ最強だなと思いました。
私は結局博士課程に進学してしまったので、修士で就職した人と比べると経済的なアドバンテージはありませんが、修士課程で就職していれば、かなりお得感ありますよね。
日本の民間奨学金はかなり充実していて、経済的に恵まれない人も学部で勉強を頑張ればお金を貰って大学院に通うこともできるということですね...!
学部4年生のときも月額50,000円の給付型奨学金を頂いていました。年額600,000円ですね。
思い返すとこれまで多くの給付型奨学金を頂いてきました。
修士課程に進学を考えてる人は積極的に給付奨学金に応募することをおすすめします。
給付型奨学金に通るコツはとして,どこの奨学金財団でも成績表の提出が必要なので,学部時代に真面目に勉強してGPAをしっかり取っておくことでしょうか.課題の作文については気合を入れて書くしかありません。
この他には学内のTA(ティーチングアシスタント)やRA(リサーチアシスタント)も週1でやっていました.
TAは所属研究室の先生が担当する実験のお手伝いや試験官などで、RAは大学内の研究のお手伝いのバイトでした。大学内のバイトは時給も高く交通の便も良いのでオススメです。私の大学ではTAの時給は1200円で、RAの時給は1300円でした。
これらの奨学金や授業料免除、学内バイトのおかげで非常にコスパの良い修士課程を送ることができ,しっかり貯金ができたのも博士課程進学への後押しとなりました.
博士課程を将来的に考えている学生は給付奨学金にたくさん応募しておくことをオススメします.
↓JSTなどの奨励金とRAのバイト代で過ごした博士課程1年目の金銭事情についてはこちらにまとめています.